チタン鋳造冠の調整・研磨
比較的低い周速(約10,000rpm)では、Co-Cr合金より研削量が大きく、それほど削りにくい感じはしません。
荷重を増加させる方が周速を上げるよりも、効率よく研削量を増大せせる事ができます。
逆に高回転で研削・研磨を行うと、ポイントが目詰まりを起こし、その結果温度が上昇して火花が発生してしまいます。
仕上げ研磨用に使用する研磨材は、ペースト状の物を用いると発熱を抑える事ができます。
比較的低い周速(約10,000rpm)では、Co-Cr合金より研削量が大きく、それほど削りにくい感じはしません。
荷重を増加させる方が周速を上げるよりも、効率よく研削量を増大せせる事ができます。
逆に高回転で研削・研磨を行うと、ポイントが目詰まりを起こし、その結果温度が上昇して火花が発生してしまいます。
仕上げ研磨用に使用する研磨材は、ペースト状の物を用いると発熱を抑える事ができます。
純チタンには、1種から4種までありますが、その違いは O,Feの含有量により区分されています。
1種 | 最も軟質で強度レベルが低く伸びが大きいので、プレス、曲げ等の成型加工性に優れている。 |
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2種 | 加工性と強度のバランスが良いので、最も多く使用されている汎用のチタン。 |
3種,4種 | 成型加工性がやや劣るが、強度レベルが高くなるので、強度を必要とする部品や用途に使用される。 |
組成 | 分量 |
---|---|
N | 0.03%以下 |
H | 0.0013%以下 |
Fe | 0.25%以下 |
O | 0.20%以下 |
C | 0.08%以下 |
Ti | 残部 |
0.2%耐力 | 215MPa以上 |
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引張強度 | 340~510MPa |
破断伸び | 23%以上 |
硬度 | HV110以上 |
2020年6月より、チタンクラウン鋳造冠が保険の対象になりました。
但し、条件として大臼歯のみとなり、単冠での製作となります。
保険の対象としては大臼歯の単冠のみとなりますが、同じチタン合金でレジン前装冠、陶材焼付鋳造冠、それらを含むブリッジの製作も可能となります。
(1)融点
純度により多少差がありますが、一般的には1670℃前後と高い材料となります。
(2)酸化や酸素の固溶
高温での酸素との親和性が非常に高い為、表面に強固な反応層を形成します。この反応層を除去すれば、金合金のタイプIII、IVに匹敵する材料特性を有します。
(3)比重
非常に軽く4.5で、金合金の1/4、Co-Cr合金の約1/2
(4)耐食性
酸素の存在する環境で、表面に緻密で安定な不働態被膜を形成します。
この被膜により金合金に匹敵する高い耐食性を示します。
2020年6月より、チタンクラウン(大臼歯のみ)が保険対象となりました。
(株式会社ニッシン純チタン2種)チタンには、1~4種とありますが、2種は、加工性と強度とのバランスが良く、多用されています。
• 14K金合金 | 160(軟化後) | 273(硬化後) |
• 16K金合金 | 170(軟化後) | 285(硬化後) |
• 18K金合金 | 160(軟化後) | 285(硬化後) |
• 白金化金 | 170(軟化後) | 300(硬化後) |
• 金銀パラジウム | 165(軟化後) | 280(硬化後) |
• 陶材焼付用合金 | 150~200(焼成後) | |
• 銀合金 | 170 | |
• コバルトクロム合金 | 324 | |
• チタン(2種) | 110以上 |
アズキャストの鋳造体の表面には、厚い酸化層があり、硬度は200HVになりますが、表面を一層削除した内部は150HV程度となります。
これは、金合金のタイプⅢ、Ⅳに相当します。
通常のホイールでは、研磨効率では悪く、熱拡散効率が低く、化学活性度が高くなります。
その為、研磨剤である炭化ケイ素やアルミナ等の砥粒との親和性が大きいので、研磨温度が上昇し効率が低下してしまいます。
その結果、化学的に安定し、熱伝導率の大きいタイヤモンドホイールや、ダイヤモンドペーストを用いての研磨が有効になります。
アイディシーNEWS vol.158 2020年11月20日
チタンは非常に硬いというイメージがありますが、前回ご説明した様に、鋳造体の表層に強固な反応層が形成されます。
この反応層は、酸素を多量に固溶する為に、強く、硬くなり、伸びが減少してしまいます。但し、この反応層を除去すれば、金合金のタイプⅢ、Ⅳに匹敵する特性になります。
通常のシリコーンポイントや酸化クロムのバフ研磨では、艶が出にくく、鏡面仕上げが困難となります。そこで、最終研磨には、ダイヤモンドペーストを用いるバフ研磨で回転数をあまり上げずに、押し付けずに行うと艶が出やすくなります。
ダイヤモンドペースト
アイディシーNEWS vol.157 2020年10月20日
アイディシーNEWS vol.156 2020年9月20日