保険適用チタンの組成について【vol.173】

保険適用チタンの組成について

 純チタンには、1種から4種までありますが、その違いは O,Feの含有量により区分されています。

<各種の特徴>
1種  最も軟質で強度レベルが低く伸びが大きいので、プレス、曲げ等の成型加工性に優れている。
2種  加工性と強度のバランスが良いので、最も多く使用されている汎用のチタン。
3種,4種  成型加工性がやや劣るが、強度レベルが高くなるので、強度を必要とする部品や用途に使用される。
※ 今回適用されたものは「純チタン2種」になります。
 
※ 引張強さは、およそ540MPa、それに対して、タイプ4金合金は、520~630MPa(軟化)なので、チタンは軟らかめなタイプ4金合金とも考えることができます。
 
<2種の組成表>
該当規格:JIS H4650 2種
組成 分量
N 0.03%以下
H 0.0013%以下
Fe 0.25%以下
O 0.20%以下
C 0.08%以下
Ti 残部
融点1660°C
0.2%耐力 215MPa以上
引張強度 340~510MPa
破断伸び 23%以上
硬度 HV110以上