チタンの研削・研磨性について【vol.157】

チタンの研削・研磨性について

 チタンは非常に硬いというイメージがありますが、前回ご説明した様に、鋳造体の表層に強固な反応層が形成されます。
この反応層は、酸素を多量に固溶する為に、強く、硬くなり、伸びが減少してしまいます。但し、この反応層を除去すれば、金合金のタイプⅢ、Ⅳに匹敵する特性になります。
 通常のシリコーンポイントや酸化クロムのバフ研磨では、艶が出にくく、鏡面仕上げが困難となります。そこで、最終研磨には、ダイヤモンドペーストを用いるバフ研磨で回転数をあまり上げずに、押し付けずに行うと艶が出やすくなります。

ダイヤモンドペースト

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ダイレクトダイヤペースト(松風)
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ダイヤポリッシャーペースト(GC)
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ジルコンブライト(DVA/茂久田)

アイディシーNEWS vol.157 2020年10月20日