チタンについて(まとめ)【vol.158】

チタンについて(まとめ)

 2020年6月より、チタンクラウン(大臼歯のみ)が保険対象となりました。
(株式会社ニッシン純チタン2種)チタンには、1~4種とありますが、2種は、加工性と強度とのバランスが良く、多用されています。

チタンの物理的特性及び、硬さの比較
  • 比重   4.5 (金合金の1/4、Co-Cr合金の約1/2)
  • 融点   1,668℃
  • 結晶構造 六方晶系
• 14K金合金 160(軟化後) 273(硬化後)
• 16K金合金 170(軟化後) 285(硬化後)
• 18K金合金 160(軟化後) 285(硬化後)
• 白金化金 170(軟化後) 300(硬化後)
• 金銀パラジウム 165(軟化後) 280(硬化後)
• 陶材焼付用合金 150~200(焼成後)
• 銀合金 170
• コバルトクロム合金 324
• チタン(2種) 110以上
研削性と研磨性

 アズキャストの鋳造体の表面には、厚い酸化層があり、硬度は200HVになりますが、表面を一層削除した内部は150HV程度となります。
これは、金合金のタイプⅢ、Ⅳに相当します。

 通常のホイールでは、研磨効率では悪く、熱拡散効率が低く、化学活性度が高くなります。
その為、研磨剤である炭化ケイ素やアルミナ等の砥粒との親和性が大きいので、研磨温度が上昇し効率が低下してしまいます。

 その結果、化学的に安定し、熱伝導率の大きいタイヤモンドホイールや、ダイヤモンドペーストを用いての研磨が有効になります。

アイディシーNEWS vol.158 2020年11月20日