チタンの諸性能について

チタンの諸性能について

チタンの特性
  1. 融点
     チタンの純度により、多少の差はできますが、一般的には1,670℃前後と非常に高くなっています。
  2. 酸化や酸素の固溶
     高温での酸素との親和性が非常に高く、鋳造体表層に強固な反応層が形成されます。
    その結果、酸素を多量に固溶し、強く硬くはなるが、伸びが減少して脆くなってしまいます。
    但し、この反応層を除去すれば、内部は金合金のタイプ III、IVの硬さに相当します。
  3. 比重
     比重は4.5と非常に軽く、金合金の1/4、Co‐Cr合金の約半分程度となります。
  4. 耐食性
     酸素の存在する環境では、表面に緻密で安定な不働態被膜を形成し、 この薄膜の安定により、金合金に匹敵する高い耐食性を持つ事になります。
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チタン鋳造体のアズキャストの状態
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臨床例:口腔内に装着されたチタン鋳造冠

アイディシーNEWS vol.156 2020年9月20日