マウスガードの調整後の処理方法について
マウスガードやマウスピースの素材は「エチレン酢酸ビニル(EVA)」のため、通常の研磨、艶出しという工程での表面処理はできません。
このため調整後のEVAは機械的な仕上げ方法ではなく、溶剤(マウスガードフィニッシャー)による艶出しの方法を行います。
形態修正後の艶出しの工程
各工程の注意点
- カーバイトバー
- 回転速度は低速回転( ~10,000rpm程度)
- 往復させずに一方方向に動かすことにより、食いつきが少なく綺麗に仕上る事ができます。
- ウレタンピッグ
- カーバイトバーで切削した箇所を低速回転(~10,000rpm程度)で滑らかに移行的にします。
- マウスガードホイール
- 低速回転(5,000rpm程度)で、ソフトタッチでできるだけなめらかに仕上ます。
- マウスガードフィニッシャー
- 溶剤は多目に綿棒に塗布し、ソフトタッチで行います。
- マウスガードの表面が溶けて、若干のヌメリが出てきます。
そこにもう一度、溶剤を塗布(あまり擦らない)すると、光滑が出てきます。
各工程の注意点
かなり強力な溶剤ですので、レジン等のプラスチック、樹脂、ゴム等を溶かしてしまいます。
そのため使用する綿棒の軸は紙製の物を使用して下さい。
プラスチック製の軸の綿棒を使用しますと、軸が溶解して色移りなどが起きてしまう可能性があります。